本草綱目in京都府立植物園

今日は京都府立植物園の本草綱目の展示を見にいきました。テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」で1億円と鑑定されて話題になったもので、世界に15セットしか存在が確認されていない貴重なものだそうです。

本草綱目には鉱物に関する記述もあるそう。
私は、植物だけじゃなく鉱物も興味があって
それに関する書籍を色々集めていて
それらはほとんど西洋の文献なので
東洋では鉱物の効能について
どんなふうに考えられているのか、
すごく興味があります。

だから、西洋人が本草綱目を血まなこになって取り寄せようとした気持ち、
私はわかるのです。

中国にも 本草綱目 の古い版本は所蔵されているけど、1596年の「金陵本」完本は非常に希少。

代表的な所蔵先としては:

  • 中国国家図書館(北京)
  • 故宮博物院
  • 上海図書館

でも、保存状態の良い金陵初刻本(初版系統)は、むしろ日本に残っているのだそう。
明・清代の戦乱や散逸の影響で、中国本土では完本が少なくなったから。

だから、それが京都府立植物園にあるって
ほんと〜にとんでもないこと。
博物館級なんです。
もーね、私、ドキドキ💓してましたよ。
ほんと。
6/13-7/5 京都府立京都学・歴彩館では、より展示数アップされるから、
絶対行くつもり〜💨💖✨✨✨

以下、今回展示されていたものそれぞれの翻訳文です。

芍薬(しゃくやく)は『婥約(しゃくやく)』のようなものである。婥約とは美しくしなやかな様子を指しこの草の花が美しくしなやかであるためこのように名付けられた。
種類と分類(白芍と赤芍)芍薬には白い花(白芍)と赤い花(赤芍)があり、伝統的に薬効が区別されている。
白芍(びゃくしゃく): 金芍薬とも呼ばれます。血を養い、肝の機能を調え、痛み(腹痛や筋肉のけいれん)を和らげる「補い、収める」作用があるとされる。
赤芍(せきしゃく): 木芍薬とも呼ばれます。血の滞りを散らし、熱を取り除いて解毒する「巡らせ、散らす」作用があるとされる。
産地と品質かつては「洛陽の牡丹、揚州の芍薬」と言われるほど揚州のものが天下に冠たるものとされ、薬用としても揚州産のものが多く採用されていました。主な効能邪気や腹痛を主治し、血の滞りを除き、鎮痛・鎮痙(けいれんを抑える)や婦人病、冷え性などに広く用いられます。現代でも「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」などの漢方薬として、足のつりや筋肉痛の改善に利用されている。

そして本草綱目は、植物だけではなく、人体、魂などの記載も。

■ 爪甲(そうこう)。「筋退(きんたい)」という別名もあります。気味(性質): 味は甘く、性質は鹹(しおからい)。毒はありません。主な効能(主治):鼻血が止まらない時、細かく削って(あるいは焼いて粉にして)用いるとすぐに止まる。他人の爪を焼いた灰を飲むと、難産や胎盤が下りない時に効果がある。利尿作用があり、排尿トラブルや、陰陽が乱れる病、破傷風、中風などに用いられる。目の中の異物(翳障)を取り除く。妊婦への使用: 妊婦の爪の粉末を、目の中の膜(翳障)を取り除くために点眼することがある。

木乃伊(ミイラ)画像左側の赤枠には「木乃伊」とあります。意味: ミイラ(乾燥した人肉)のことです。記述内容の概要: 中東やエジプトなどの異国の話として紹介されています。砂漠で遭難し、自ら蜂蜜の入った棺に入って亡くなった者の体が、長い年月を経て薬(ミイラ)になるといった伝承が記されています。用途: 当時は主に止血剤や、打撲・瘀血(血の滞り)の治療に効くと信じられていました。江戸時代の日本にも数十体が輸入された記録があります。2. 人肉(じんにく)画像右側の赤枠には「人肉」とあります。記述内容の概要: 古い医書にある人肉の効能について触れています。背景: 中国の歴史や物語(『三国志演義』や『水滸伝』など)には、病の親や主君のために自らの肉を切り取って差し出す「割股(かっこ)」などの行為が見られますが、著者の李時珍自身は、人間が人間を食べる行為には倫理的な観点から批判的であったとのことです。

本草綱目の綱目とは、分類の為のカテゴリーとタグのようなもので、植物だけでなく虫、鉱物、人体、はては魂まで、この地球上の全ての生物の薬効について研究し尽くした書物であるということがわかります。

薬そのものだけでなく、薬効に影響すると考えられた器物・素材も扱われており、たとえば、

  • 金・銀・銅などの器
  • 陶器
  • 漆器
  • 石器

の性質や、どの器で煎じるべきか、といった記述があります。

私は植物園はただ花を見にいくだけのところではない。真の意味での治療所でもある、と思っていたのですが、白井光太郎博士も、同じように考えてこの貴重な書物を京都府立植物園に託されたのだと思います。

このタイミングでこの書物の本当の価値が認められたこと、きっと偶然ではないのでしょう。
これを機に
植物園の本当の価値が再評価されて今以上多くの人にとってのより良い学びの場となりますようにと、心から願っています。

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