製菓学校の思い出

私は昔、製菓学校に通っていた。
でも、ほぼほぼ、お皿洗い。
学費払って洗い物してるなんて
バカみたいだけれど
私は誰かと競走するのがすこぶる嫌いなのだ。

そういう性分なので和菓子クラスにした。
和菓子なら1人作業があるから
こんな私でも少しは作業が出来るだろうと。
担任の先生がとても心の優しい方で、
先生の授業の時は私も作る事ができた。
本当にありがたかった。
私はそれまでの人生、ずっとどこでも
灰かぶり状態だったのだから。
だから私の中では
和菓子はとても幸せな思い出だ。

就職活動を私は何もしなかった。
お金を払ってる場でさえも
作らせて貰えないのに、
お金をもらう場で、
私に製造の仕事が回ってくるとは
到底思えなかった。
私は戦いを放棄してるから
また、みんなの下敷きになり
そうこうしている間に
私の時間は終わってしまうだろう。

そう、私はヘタレ
根性も何もない。
競走も進歩には必要。
そうかもしれない。
でも、私には向いてない。
燃やしあわなくても
本当に好きな人だけでよくない?

私はお菓子を作る。
そこには何の期待も全くなくて、
ただ静かな時間があるだけ。

でもね、当時は相当悲しかった。
私にとっては最後のチャンスだったし。

でも今となってはこれで良かったんだなって。
あのまま就職してたら
私は今の勉強はしてなかったし、
植物園にも行ってない。
お菓子の道が閉ざされてしまったように感じていたけれど、
そんなことはない。
全部繋がっているんだって。
私は今、私だけの道を作っているんだって。

本当に好きなことっていうのは、
それの為になら、
もう少し生きてもいいかなって思わせてくれるものだと思うの。
少なくとも、私にとっては、そう。

だから、私には競走とか、戦いとか、
そういう力は必要ない。

私は自分が子どもみたいだから、
誰のことも怒る気にはならないの。
私は私が好き。それだけでいい。

追記

2年生になってからはコンクールに参加することにしたので
和菓子クラスとの二重生活になったのですが、
洋菓子クラスから選抜されてきた人達は
さすが意識が高くて、洗い物を人に押し付けるような人は、一人もいませんでした。

洋菓子の先生方も、和菓子クラスから来た私に対しても分け隔てなく、懸命に技術を伝えようとしてくださいました。今思い出してもあんなに充実した楽しい日々はまさに青春って感じでした^_^とても感謝しています。

自分に自信がないことを
人を邪魔したり攻撃したりすることによって
補完した気になるタイプと、
自分に自信がないなら、とことん切磋琢磨してその不安を消そうとするタイプ

この2タイプの生徒を、代わりばんこで観察していたみたいな感じです。

和菓子は道具を揃えれば家でもできるので、
学校では、
洗い物をしながらみんなの手つきを観察して
どのようにしているから上手く形が作れないのか、改善方法等、
考察しては速攻、メモしていました。
なので、一切無駄はなかったと思っています🌟

同じクラスの中にも、
私が一人で洗い物をしていると見かねて
手伝ってくれる人もいたりして
本当の心の優しい人達との出会いも多くあり、
私の中では思い出深い特別な時間でした🌸✨

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